アマチュアのマジシャン、ジャグラーで主に構成される団体、夢奇房の定期公演に行って参りました。
ざっくりと感想、批評など。思ったことそのまま書くので辛口嫌な人は回れ右。基本的には批評として関係者に届けたい趣旨が強いのでレポートみたいなの見たい人も回れ右かも。
とりあえず全体演出に関して。
中身としては社会人がメインとなってやってる趣味の無料公演公演とは思えない、クオリティの高いものだったと思います。
個々人の演技のレベルが高いのはやっぱりさすが。
ただ全体をまとめての感想としては、目当ての数人の演技を見るために演出の自己満足に付き合うというチケット代を払わされてる感は拭えない。
クオリティの高い部分はあるだけに、演出的な要素で残念な気持ちは多い。
後半は演者の質が上がり、テンポもそこそこよくなったおかげでかなり見応えがあってとてもよかったけれど、前半のテンポの悪さと見応えのなさはつらい。これは演出的、演者的両側面から。演順の問題も考えると主に演出の問題か。
最大の問題は説明的なシーンやセリフの多さ。
前半で顕著ですが、世界背景やストーリーを説明することに主眼を起きすぎてお客さんを置いていっていた感じだった印象。
最近マシになったような気もしてただけに正直悲しい。
そのせいで冷めた感情をなんとか保てるような演者が前半には存在しなかったのもひきずって、、気分的にはバルーンがオープニング、ニワトリが第一演者って感じ。そこからやっと落ち着いて見れる感じに。
演出が上手ければ見れた演者も、さすがにあのテンポの悪い中に突っ込まれたら死に体。
某人の「演者は悪くない」という言葉はちょっと演出部は重く受け止めるべきかと。
正直正直、これならオムニバスのほうが楽しいよなぁと思う。
素人のやるミュージカルなんかと比較してどうだろうと思うと、やっぱ演出的側面は頑張らないとまだまだきついと思うのです。
人間関係や状況、心情なんかは簡単な振り付けでどうにかなる場面も多いのだけれど、そこをひたすらセリフとかキャラ同士が向かって会話するようなシーンに頼って作ってしまったことで落ちるテンポが致命的。
あと、キャラクターの演技が演出と乖離してる感じが今年は特に強かったですね。
キャラクターの紹介をして、そのキャラクターがルーティンをやる、って流ればっか。(こういうのも1舞台中数回だけならもちろんあり)
演技の結果状況が変わったり、特定の状況下での行動を表現するような演技が全然なかったのがとても寂しかったです。
エンドがつらかったのは、僕がすれてるからですかね。そこはいいや。
あとは個々の演者とその界隈。個人的交遊のある方は連絡くれればもう少しまじめに批評しますよ。割とすぐ忘れそうだけど。
3ボールジャグリング:
ちょっとおかしな感じのクラウンによる3ボール。とにかく見にくい!!THE一年生に見せる悪い見本。ジャグラーはいろんな技見慣れてるからついてけるけど、ジャグラー以外の観客が多い環境でのパフォーマンスにしては見づらいとしか感想の言いようがない。身体がブレてるせいで技自体の視認性が低い上、何をやってるパートなのかを提示することなくだらだらと技を繋げる感じ。本当はすごくいいジャグリングをする人で、キャラや動きは割と面白くなりそうな気配があっただけにものすごく残念でした。っていうか内部のジャグラー批評しようよ。相談して作ってればもっともっといいものが出来たはず。なぜこんなことに。
オルゴール人形のカードマニピュレーション:
カードマニピュレーション。THERETO学生マジックって感じだけど一般的な学生マジックより遥かに技巧的で、ただし不思議さは半減してる感じ。学生マジックっぽい硬い、不自然な動きや、くどいあらためをオルゴール人形という演出で上手く補っていてよかった。ただ、オルゴール人形の動きの類は名手が多い故ただでさえ動けないのにそれ以上に動きが下手に見えてしまうデメリットもありそう。最初どんなものを扱うかすらちゃんと提示しないでゴーイングマイウェイって感じなので好意的に見てる人以外はちょっとつらい。あとずっと同じような技術力自慢しかしないのにルーティンが長い。
フレア:
ちょろっとマジックで他演者と絡んでからのフレア。悪くないけど印象にも残らない微妙な感じ。キャラか技か構成か、何かしら売りがあるといいのだけど。キャラは特に弱かった。こういう真面目な感じの中堅的演者を演出でもっとうまく盛り立てていけると夢奇房はもっと楽しい団体になりますよね。今回は前半のテンポの悪さに引きづられて、単独で空気作れるキャラクターでもなかったから少し入り込み辛い印象。
シガー:
批評出来る段階にない
白キツネ:
やることないならキャラクターとしてしっかり出して幕間としてだけちょろっとマジックっぽいことやればいいと思います。今回のじゃ一人のシーンがまるまる不要。しかもキャラクター押しっぽい感じなのに動きの精度がなぁ。
カードマニピュレーションその2:
演目じゃないならそれはそれでいいし、見せる気ないなら別にいいんだけどそれにしては長い。そもそもなぜカード演者と関係ない、キャラもよく分からない人がまたカードやってるのか。あと最初のカードがスイカバーみたい。演目でないなら演出の責任?
バルーン:
流れは意味不明だけどとてもよかった。気分が明るくなるいいテンション。幕間としてじゃなくちゃんと見たい。うさぎいいねうさぎ。
ニワトリ:
ここで初めてちゃんと演目を見た気分。ニワトリという謎のキャラ設定といいテンポなデュオジャグリングがとても盛り上げてくれました。ジャグ力は仕方ないにしても2人の演技力の技量差は少し残念。筋肉!ニワトリの出落ちっぷり半端ないしもっともっと遊びまわってちょうどいいぐらいじゃないだろうか。もちろん今ぐらいの真面目具合もジャグリングルーティンとしてはとてもよいです。
四つ玉:
わたしの作ったものだしいつか別枠で。胸元の肌色が城の視認性を落としてたりしてたので衣装に対してもちゃんと口出すべきだったとそこは反省。ただ6週間という短い期間でやってもらった割にとても頑張ってくれたと思います。
マスク:
何度か見てる人でしたが今まで見た中で一番よかったです。表情や動きがすごくよくなってました。テンポもとてもいい。ルーティンで数箇所、現象をいくつか見せた後それの種明かしをしてるだけにしか見えない流れがあり残念。あと、パーツが出たり消えたりする仮面は現象の瞬間を隠してあげないと「ああいうものがあるんだ」というお客さんの印象を招いて、他のギミックに頼らない手品までおもしろくなくしてしまうと思います。不思議さより上手さ自慢、ギミック自慢みたいなのを重視してるように見えたのは残念。
悪魔:
パントマイムとマジックを組み合わせたコミカルな作品。すごい。すごすぎ。やってることはいつもの武井さんだけどどんどん上手くなってくのね。。。一人だけなんでこんなところでやってるの状態。有名なキャバレーショーとかにいてもおかしくない素晴らしい演技。圧巻。ただ「ハジマリ」「オワリ」は他になかったのだろうか…
巨人とまいなさん:
巨人がでかいリング、まいなさんが小さいリングでリンキング。これ、組み合わせ逆のほうがかわいくない?巨人設定がなんか無意味な気が。。。悪くないけど、見所があったかと言われるとそうでもない印象に残らない系。
KiMさん:
踊れる人が好きです。とてもよかった。演出的にマニポイは中盤に、ライトアップのみトリのほうがいいんじゃないだろうか。マニポイは落ち着いてみたいのにエピローグみたいな感じだし、エピローグにしては両方やるのは長い。トラブルがありちょっと残念だったというところは嘘はつけませんが、そんな中でも今回の公演をぐんぐん引っ張るものすごい力を魅せつけてくれました。トラブルがあったからこそ関係者には地力の高さを見せつける結果になったんじゃないかという。まさにマニポイのトップランナー。ただ昼の映像は今度見せてくださいw
こんなもんだろうか。割と辛口ですが、思ったところをざっくりと。
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